「特別なものを、特別に扱いたい」
トレーディングカードのディスプレイ用アクリルケース「TRILITH(トライリス)」を取り扱っている「GINZO」
本日は、GINZOショップを運営している株式会社GIAMOND 代表取締役社長の松本 宗志様(コレクター名:銀蔵さん)へ直接インタビューをさせて頂き、
GINZOショップで取り扱う商品に込めた想いやコンセプトをお聞かせ頂きました。
GINZOの「TRILITH」とは
『大事なトレーディングカードを安全に保管保護しつつ、いつまでも美しくディスプレイしたい』
そんなコレクターの願いを叶えるアイテムがGINZO 新型スクリューケース TRILITHだ。
大事なカードに圧倒的なラグジュアリー感を演出するトレーディングカードディスプレイTRILITH。
今回はTRILITHに込められたこだわりや想いをご自身がコレクターでもある銀蔵さんへのインタビューを通して皆様にお伝えしていく。
GINZOの全てが詰まっている「TRILITH」
「GINZOの商品が気になるけど何を購入したら良いか?という方には是非TRILITHを手にとって頂きたいです。」
GINZOショップでメインで取り扱われているトレーディングカード用ディスプレイアクリルケース「TRILITH」。
このTRILITHには、銀蔵さんが商品開発をする上で大切にしているコンセプトや想いが全て詰まっている。
「コレクターがカードを大切に安心して保管できることはもちろん、例えば歴史的な遺跡のように後世に渡って残り続けるようなコレクションにしてほしいです。」
ただカードをきれいに飾る、安全に保管するだけではなく永くコレクションを劣化させずに
美しい姿で残し続けることもTRILITHの大事なコンセプトの一つになっている。
GINZOショップのTRILITHページにもこの想いはしっかりと記載されている。
TRIには"3つの"、LITHには"岩"という意味があります。 MONOLITH(モノリス)という一枚岩の遺跡があり、スクリューケースを立てかけて飾った時に似ていること。また、GINZOのスクリューケースはアクリルフレームを含めて3枚構造から成り立つために、TRILITH(トライリス)と名付けました。遺跡のように後世に残したい大切なカードに相応しいアイテムになることを願っています。 -GINZOショップTRILITH商品ページより
「誰かがコレクションを見たときに、”これは特別なものである”ということが伝わるようなディスプレイケースであることを意識して作製しています。
例えば時計を購入した時、その時計が貴重なものであるほど外箱が立派になっていく傾向があります。
外箱が重厚であればあるほど、その時計には価値があるのだと一目見て伝わると思うのです。
TRILITHにおいても、入れられているカードが貴重なものであると一目でわかるような、そのようなディスプレイケースであることを意識しています。
そのため、あえて玩具らしくないケースにしております。」
コレクター本人だけが価値を理解するのではなく、それを見た人が、次に託された人が
貴重なコレクションカードであることを認識できるディスプレイケースでありたい。
その想いがTRILITHには込められている。
細部にまで込められた想い
「TRILITHに込めたこだわりの一つに、ネジ穴があります。
TRILITHのネジ穴は、ネジの頭がはみ出さないように特殊な設計がされています。
カードをディスプレイした際、ネジ穴が目立たない方がフォルムが美しくみえます。
凹みのない単純な丸い穴を開けるより遥かに手間やコストがかかりますが、それでもこだわりたいポイントです。」
細部まで妥協を許さないこだわりとデザインが、GINZOブランドのラグジュアリー感を演出している。
「ネジ穴について、景観を意識しただけでなくトレーディングカードコレクターの中には、
様々な事情でカードを常に展示しておくことが難しいケースもあります。
そのような時、ネジがはみ出していては収納性が悪く扱いづらいものになってしまいます。
ネジ頭が隠れる設計にすることで、TRILITHを重ねて収納できるようにしました。」
銀蔵さんの徹底的なコレクター目線が、TRILITHのネジ穴には込められている。
一番のカードをTRILITHに
「お客様にとって、一番の宝物だと思っているカードをTRILITHに入れてほしいです。」
と銀蔵さんは言う。
”誰かにとって一番のカードを入れてほしい”
そんな願いがこめられたTRILITHがどのように誕生したのかその経緯をお伝えしていく。
TRILITH誕生の物語
銀蔵さんがトレーディングカードコレクターとして活動を始めたのは2014年のこと。
「当時、中野ブロードウェイのカードショップで遊戯王のヴィンテージパックに出会い購入したことがコレクターのきっかけです。」
当時会社員だった銀蔵さんがコレクションを始めるきっかけとなったのが遊戯王カードのパックとの出会いだった。
銀蔵さん自身、トレーディングカードのコレクターをしており、コレクションをしていく上で
経験したこと、感じたことがTRILITHを作成するきっかけとなっている。
当時、スクリューダウンの存在は一般的ではなかった
「当時はスクリューダウンの存在がTCGコレクターの間ではあまり一般的ではなかったのです。
コレクターを始めてTwitterでコレクションを公開するようになったのですが、スクリューダウンで保護したコレクションをツイートしてみると
”そのケースはなんですか?”、”どこで購入することができますか?”といった質問が来ました。
取扱店を探してみても街のカードショップではなかなか見つけられる物ではく、
より多くの方に使ってもらうため、スクリューダウンをプレゼントするTwitter企画も実施しておりました。」
銀蔵さんがコレクターを始めた当時は、コレクターの間でのスクリューダウン自体の認知度が高くはなく、
誰もがすぐに手に取れるものではなかったそう。
布教活動を目的としてプレゼント企画を実施していた銀蔵さん。
このときから、”みんなにトレカコレクショングッズを手にとってほしい”という願いがあったのだろう。
これまでUVカット機能の無い製品しかなかった
「例えばオークションサイトで昔の貴重な高額カードを調べて商品画像を見てみると
どうしても日焼けして色あせてしまっているカードが多いのです。
古いカードが刷られた当時には、UVカット機能のあるアクリルケースなかったため
日焼けによる劣化でカードの色が変わってしまっています。」
今でこそUVカット機能のあるコレクション保管グッズは増えているものの、
昔はUVカットに重きを置いておらず、大会入賞等の貴重なカードも今では
日焼けで色あせてしまっている物が多い。
TRILITHの始まりは、銀蔵さん自身による手作り
「UVカット機能のあるディスプレイケースがなかったので、私自身で手作りしたことがTRILITH開発のはじまりした。」
なんと、当時手作りでディスプレイケースを自作したという銀蔵さん。
欲しいものがないのなら、自分で創ってしまうという銀蔵さんのコレクションに対する熱意にびっくりさせられた。
「販売用に最初の100個程のUVカットディスプレイケースを自作しました。
しかし、自分で作るとどうしても製造環境が整っていなかったためアクリルのカットや磨きに粗さが出てしまうと思い、
より高品質な仕上がりを求めて信頼できるアクリル加工専門の職人を捜し歩いて独占契約で製造してもらうことにしました。」
こうして、TRILITHのプロジェクト始まったという。
沢山の工房と関わり、完璧を追求したTRILITH
「TRILITHを製造し販売する上で、協力してくれる工房・職人には強いこだわりがあります。
たくさんの工房に試作をお願いしましたが、なかなか”ここだ!”と思える出会いがありませんでした。
今の工房に出会うまで沢山の試作を繰り返しました。
最初は会社の規模や業歴だけで選びましたが、全くの間違いでした。
例えば、会社の規模が大きくとも、仮に製造する人間が若手数年目で、
商品を購入するお客様がどのような方々なのかを理解していない場合では、
優れた製造環境でも納得できるかたちで納品されることは難しいです。
納品された商品の4割が、アクリルをレザーカットした時の熱で発生した蒸気で汚れ、
破棄せざるをえなかったこともありました。
これは納期ギリギリに製造を開始して、高出力でハイスピードで製造しようとした若手にありがちなミスです。
また、段ボールに直入れで納品されて傷だらけのこともありました。
何十万円、何百万円と支払っていても、上司から支持を受けた担当者がコミュニケーション不足で取引経緯を理解していなければ、
気遣いもなく、支持された通りに作業するだけなので当たり前といえば当たり前です。
整った製造環境の上で、大事だったものは人、つまりは工房内の人間関係と現場を指揮・担当する職人の力量だったのです。
今の工房・職人に出会うまで苦労して何社も渡り歩きました。」
銀蔵さんのこだわり抜いた長きにわたる工房選びの末に、現在のTRILITHの姿が実現している。
「今製品作製を依頼している工房は、製品一つ一つを丹精込めて作ってくれますし、納品時の梱包にまで配慮が行き届いています。
TRILITHのために専用の設備投資も行ってくれる、私が一番信用する工房です。」
銀蔵さんが制作をお願いしている工房は、なんとGINZO製品製造のために専用の設備投資も惜しまずおこなってくれたという。
「TRILITHの製造は、アクリルのカットから鏡面磨きまで一つ一つ職人の手によって行われており、ラインによる大量生産は行っておりません。
予約注文を受けてからお客様の手元に届くまで1ヶ月以上お時間をいただくことがあります。」
こだわりがあるからこそ、個数に限りがあり、到着に時間を要しているとのこと。
ここまでこだわりの詰まった製品であれば、我々コレクターにとっては到着を待っている時間さえも愛おしい。
目指しているのは、「GINZOといえばTRILITH」
「ブランドには”このブランドと言えばこれ!”という商品が必要です。
しかしこれがなかなか難しいのです。」
「例えばSUPREMEのボックスロゴのような?」
「そうですね、他にはルイヴィトンのバッグで”スピーディ”という商品があるのですが、
画像検索をしていただければ、”確かにルイヴィトンと言えばこれだ”という反応になるかと思います。
スピーディは1930年代から現在に至るまでルイヴィトンの代表商品として愛され続けています。
TRILITHについても、”GINZOといえばTRILITH”となるような製品であることを目指しています。」
ただ需要のある商品を売り出すというだけでなく、徹底的なブランディングが
GINZOの持つ雰囲気、ラグジュアリー感を最大限に演出しているのだろう。
この先も長く、GINZOのメイン商品として愛されてほしいという願いがTRILITHには込められている。
これから先も進化し続けるTRILITH
「TRILITHには、もう一つ大事にしているコンセプトがあります。
それは”お客様とともに進化し続ける製品である”ことです。
これは”どんどん新型TRILITHを作っていく”という意味ではありません。
お客様の手元に届いた今のTRILITHが、これから先も進化していくということです。」
TRILITHを一番におすすめしたいと言っていた銀蔵さん。
インタビュー冒頭で、「まずはTRILITHを手にとって頂きたい」という銀蔵さんの言葉に対し
『それは、TRILITHがGINZOの目指す完成形ということですか?』
という問いをすると以下の回答が返ってきた。
「実は、TRILITHは完成形ではないんです。
現在、トライリス専用スタンドネジ『MAGNUM』を販売しています。
MAGNUMはTRILITHを発売して時間が経ってから発売した製品になります。
このMAGNUMのように、これからもTRILITHを進化させるための製品を展開していく予定です。
また、アクリルフレームの特性上ご購入されたお客様が
自身でイラストを書いた紙のフレームを挟み込み、自分好みにカスタマイズすることもできます。
こういった愉しみ方があるという点でも、
”TRILITHはお客様の手元に届いた後もお客様と過ごす時間とともに進化していく”アクリルディスプレイケースなのです。」
そう、まさにTRILITHは利用者と共に永い時間を過ごす中で進化していくディスプレイ用アクリルケースなのだ。
またMAGNUMの他にもTRILITH専用スタンド『THE STAND』もリリースされている。
「新型を次から次へとリリースするというよりも、定番商品のTRILITHを進化させるための
オプション製品を展開していくので、安心して今のTRILITHを手にとって頂きたいです。」
自分と過ごす時間とともに進化するTRILITH。
カードを安心に保管できるというだけでなく、その先にワクワクが待っているTRILITHを是非手に取ってみてはいかがだろうか?
購入の際には、フルプロテクトスリーブを固定するアクリルフレームも併せて購入することをお忘れなく。
各製品の購入リンクは下記の通り。
GINZO 新型スクリューケース TRILITH(トライリス)(UVカット機能付き)
GAIAMOND社長、銀蔵さんの人物像
今回の取材を通して、GINZO製品の魅力だけでなく
GIAMOND社長を務める銀蔵さん自身のことも沢山知ることができた。
今回突然のアポイントであったにもかかわらず、快く取材を引き受けてくださり、
取材が始まって直ぐに気さくにGINZOの魅力や込めた思いを語って頂いた。
元々はプライベート用だったGINZOのTwitterアカウント
「現在ショップ用に運用しているGINZOのTwitterアカウントですが、
初めは私個人用のTwitterアカウントだったのです。」
『なるほど、コレクターアカウントとして運用されていたのですね。」
と問うと、予想外の回答が。
「いえ、初めはハンバーガー食べ歩き情報を発信するアカウントでした。
当時は中野に住んでいたので、中野のハンバーガーショップ食べ歩き情報を沢山アップしていました。
ただ...一番お気に入りだったハンバーガショップが閉まってしまい、趣味だったハンバーガーの食べ歩き発信をやめてしまいました。
そこで何か面白いことはないかな?と中野ブロードウェイを見て回っていたところで、
遊戯王のヴィンテージパックに出会いコレクションを開始して、コレクターとしてのTwitterアカウント運用がはじまりました。」
実は元々ハンバーガー食べ歩き情報用のTwitterアカウントだったGINZO公式アカウント。
なんと2014年にコレクターとなる以前から個人で運用しているアカウントだった。
ハンバーガーの食べ歩きも、コレクションとの出会いも銀蔵さんの原点は中野にあった。
今もコレクター活動を続けている
「現在も、バリバリ現役でコレクターです。
おもに遊戯王のエラーカード収集をメインにしております。
これまでコレクターとしては、プロモカードの取集から始まり、次にエラーカードにハマり、
エラーカードの情報取集と情報発信を目的として、エラーカードコンテストをTwitter上で主催したり、
実際にエラーカードの展示会をしたり、エラーカードの情報を本の形式でまとめたりしてきました。」
現在もコレクター活動を続けているという銀蔵さん。
だからこそ、徹底的なコレクター目線に立った商品展開・ブランディングに成功しているのだろう。
「また、最近はポケモンカードの絶版BOXの空箱の収集にもはまっております。
コレクション品は値段ばかりフォーカスされますが、自分にとってエモいかどうか、
琴線に触れるものがあるかどうかで自分はコレクションしています。」
銀蔵さんのコレクション棚には、昔懐かしいポケモンカードBOXが綺麗に展示されている。
さいごに
以上で、株式会社GIAMOND 代表取締役社長の松本 宗志様への取材記事を終了いたします。
ここまで記事をお読みいただいた読者様、今回突然のアポイントであったにもかかわらず、
快く取材を受けて頂いた松本様に重ねて感謝いたします。
ありがとうございました。
是非、この記事でGINZOのTRILITHに興味を持った方は、TRILITHはもちろん
他のGINZO製品も手にとってみてはいかがでしょうか?
TRILITH関連商品は下記をご覧ください。